製品特徴
学校法人後藤学園付属リンパ浮腫教育支援センター(旧リンパ浮腫研究所)との共同開発
1. 下腿用と大腿用に分かれています。
2. あらゆる方向に伸縮する特殊布地が身体の形状に優しく密着します。
3. 波状スポンジが生み出すマッサージ効果により、厚くなった皮膚をやわらげます。
4. 効果的に皮下に過剰に貯留した組織液やリンパ液の排液をサポートします。
製品化にあたって
G-HOGWAVEの開発には、布地づくりから製品化まで、長年の改良を重ねてまいりました。個別の身体の形状に優しくフィットしながら、従来の綿包帯、圧迫用スポンジの役割を担いますので、普段お使いの弾性包帯や圧迫用品と併せてお役立ていただけます。現場での治療やご自宅でのセルフケアに費やす労力と時間を半減させつつ、従来の圧迫用助材と同様の効果が得られるG-HOGWAVE。日本の温暖で湿潤な気候においても、患者様のケアをよりよくサポートできることを願っています。
《受賞歴》
2014年 日本静脈学会 平井圧迫療法賞次位
2015年 日本静脈学会 平井圧迫療法賞次位
2016年 第6回 ILF学会 ベストポスター賞
学校法人後藤学園附属
リンパ浮腫教育支援センター
エグゼクティブアドバイザー
佐藤 佳代子
製品ラインナップ
安全な装着方法などについて
【警告】
●ご使用の際は、必ず医師もしくはリンパ浮腫治療に精通した医師に相談してください。●本製品は単独での使用を目的としておりません。必ず医師またはリンパ浮腫治療に精通した医療者の指導のもと、適切な圧迫を加えてください。
●患部に疼痛・しびれが生じたり、皮膚や爪の変色、皮膚温の低下、かゆみ、発疹、かぶれ等の異常、または装着前には感じなかった不快感・違和感を生じた場合は、直ちに使用を中止してください。
セラピストによる装着方法
動画をご覧いただけない方は→こちらから。セルフ装着の方法
動画をご覧いただけない方は→こちらから。弾性筒状包帯との組合せ
動画をご覧いただけない方は→こちらから。ベルクロ式包帯との組合せ
動画をご覧いただけない方は→こちらから。ロングストレッチ包帯との組合せ
動画をご覧いただけない方は→こちらから。ショートストレッチ包帯との組合せ
動画をご覧いただけない方は→こちらから。よくあるご質問
質問事項をクリックすると回答が表示されます。
■特長について
G-HOGWAVEの特長は、波状に並んだスポンジを含む特殊生地が放射状に伸縮する構造で作られていることです。特徴的な柔軟性と伸張性が、様々な患肢の形状に応じてしなやかにフットし、効果的に皮下に過剰に貯留した組織液やリンパ液の排液をサポートします。
G-HOGWAVEはセルフケアにも十分にご活用いただくことができます。これまでのG-HOGWAVEの研究成果として、従来の多層包帯法によるセルフケアに『費やす労力や所要時間』を3分の1に軽減させることができるという結果を得ることができました。多くの患者様より、使用する包帯類が大幅に減るため、「巻く」「ほどく」「片づける」の作業がより簡便になったことで、セルフケアの実施回数が増えて、効果をより維持できるようになったとのお声をいただいています。
■お手入れ方法について
いつでも心地よく清潔にお使いいただけるよう、夏場は2日置きくらい、冬場は3~4日置きくらいをお勧めしています。
ぬるま湯での揉み洗いをお勧めしています。洗濯機をお使いの場合には、洗濯ネットに入れた後、やさしく洗える「手洗いコース」や「ドライコース」で洗うこともできます。スポンジの洗浄に使用する洗剤は石けんや中性洗剤が一般的です。
軽く絞った後、タオルなどで挟んで丁寧に水気を切った後、風通しを良くするためにG-HOGWAVEが環状になるように干すようにします(そのまま物干し竿に通す、複数の洗濯バサミで環状にする等)。スポンジ素材は強い熱に弱いので直射日光を当てずに日陰干ししてよく乾燥させます。生乾きのまま使用すると雑菌を増やすことに繋がりますので、きちんと乾燥させてから使用するようにしましょう。
耐久性試験において、1000回の洗濯が可能であることが検証されています。スポンジは経年劣化する素材ですので、長期使用による摩耗劣化は避けられないのですが、多くの患者様には1~2年程お使いいただいています。
スポンジ素材は、磨耗よる劣化以外にも「空気との接触」「紫外線」「熱」「化学物質」などに影響を受けて、劣化することがあります。これにより段々と黄色く変色したり、弾力性が低下して厚みが減ること向があります。
劣化したものでもまだ使用できる場合には、極力積極的な圧迫を避けたい炎症後の圧迫再開の時期などに、軽度な圧迫用品として単独使用もしくは他の圧迫用品の下地として、ご活用いただくことができます。
■使用に際して
基本的には、まず下地として筒状ガーゼ包帯を着用して、その上から、G-HOGWAVEを着用していただきます。このようにすると下地のガーゼ素材が汗を吸収したり、余分なクリームが直接スポンジに付着しないので、清潔を保つことができます。
G-HOGWAVEは、様々な圧迫用品の緩衝材として広くお使いいただくことができます。簡易的圧迫用品(弾性筒状包帯やベルクロ式用弾性着衣等)と併用される場合には、そのままG-HOGWAVEを下地として重ねてお使いいただくことができます。弾性包帯(ショートストレッチ包帯やロング・ミドルストレッチ包帯等)と併用される場合には、上からかける圧の調整次第で効果の現れ方が変わります。原則として患者様の皮膚や浮腫の状態を適宜ご確認いただきながらご活用ください。
筒状の腔内に足先(手先)をそのまま挿入し、周りの生地をすこしずつ引き上げながら患肢にフィットさせ着用してください。筒状の生地を外側にすこし折り返すとより着用しやすいこともありますので、色々試してみて一番やりやすい方法で着用されてみてください。
G-HOGWAVEは、単独使用の場合には約24時間着用していただくことができます。本体の上から別の圧迫用品を用いて圧迫する場合には、G-HOGWAVEのマッサージ効果が生まれるため、まずは半日ほど様子をみて、皮膚に赤みや痒みが生じないかを確認してください。また、初めて使用されるときには同じように短い時間から始めていただき、段々慣れてきたら、使用時間をすこしずつ延ばすようにしてみてください。
本体の上から別の圧迫用品を用いて圧迫する場合には、マッサージ効果が同時に生み出されるため、皮膚が脆弱している場合には、過剰な刺激を与える可能性があるため、原則として患部の状態が改善してからご使用ください。
G-HOGWAVE単独のご使用は可能ですが、本体の上から別の圧迫用品を用いて圧迫する場合には、皮膚への刺激が強くなり過ぎないよう、通常よりも全体的に軽度の圧で行うようにしてください。また、使用時に痛みや痒みが生じた場合にはご使用を休止してください。
使用時に皮膚の赤味や痒みが生じた場合には、すみやかにご使用を休止していただき、患部を冷却しても症状が治まらない場合には、医師を受診してください。原因として様々なケースが考えられますが、スポンジ素材が肌に合わない、併用した圧迫用品でかけた圧が強すぎた、包帯をした状態で過度な運動や無理をしてしまった等が多いようです。次回から問題なくご使用いただくための対処法として、初めて使用する際に一度洗濯をする、その日の患肢の状態によって適宜圧の調整をしていただく等をお伝えしています。
弾性着衣としての申請は不可となります。しかし、弾性包帯で申請される場合には、包帯用の緩衝材(スポンジ等)として申請することができます。弾性包帯につきましては、医師の判断により弾性着衣を使用できないという指示が有る場合、療養費の支給対象となります。